大戸をくぐると、左側にはかつてこの辺りで田畑の灌水に使われていた水車があり、そのまわりには古い戸板を台や壁に利用し、陶器たちが展示、販売されています。
アサノヤの玄関部分はASANOYA BOOKSとして、麻野家の蔵から出てきた蔵書や物を展示、販売しています。さらにASANOYA SELECTIONとして並べている外部からの商品もあります。
誰しもが子供の頃、あるいはおじいちゃんの家に帰省した際に感じるデジャヴ満載の洋間。この部屋の棚に陳列している民芸品や雑貨、「ほぼ」すべて販売しています(一部例外あり)。天井の繊細な細工に注目です。
和室(十四畳)。明治10年に、道明寺天満宮に天皇陛下が宿泊されるにあたり、部屋のしつらえを変えた時に天満宮から麻野家に移設されたと伝わる、天袋と違い棚があります。欄間、重厚すぎるテーブルにも注目です。
北向きの庭は、落ち着いた光で満たされ、苔の環境がよく、季節によっては木の幹にも深く苔むして、幽玄な表情をみせます。昔の臼を利用した3つの雨槽には、それぞれメダカが泳いでいます。
もともと来賓を籠で運んできた籠かきが、主の用が終わるのをここで待っていた部屋が「門屋」。いまはASANOYA BOOKSの部屋のひとつとして、陶器を中心に展示販売しています。
和室から障子を隔てて縁側。お似合いの囲碁あり。ルール分かりません。定番のおざぶも設置。ごゆっくりおくつろぎください。ここからもお庭に出ていただけます。
灯油を使った焼き窯。現在でも稼働可能です。庭や蔵で制作し、この窯を使っていただくことも環境や使用条件によっては可能ですので、興味のおありの方はお声がけください。